プラチナ万年筆＃3776センチュリーを徹底レビュー!書き味とサイズまとめ

書き味について

■筆記感はほんの少し硬め
＃3776センチュリーの書き味はカリカリといった感じで、どちらかと言えば硬いかなというレベルです。Ｍニブでもほんの少し引っ掛かりが気になる感じもありますが、それがストレスになるとういうことはほとんどありません。場合によっては筆記しているときのカリカリといった音が何とも心地よく感じられます。万年筆ならではの楽しみでもあると思います。またペン先にはほどよい弾力もあるのでこの点でもペン先の硬さとしてはとても柔らかいわけではないですが、硬いわけでもない独特な書き味を生んでいると思います。
書きやすさで言えば、とても書きやすいです。

■インクフローは若干渋め
インクフローは若干渋めかなという印象です。フローが渋めな分、線はＭニブでも少し細いかなという感じです。しかし、書いている途中でインクが擦れたり、一定方向のみインクの出が悪いといったことはなく速記でも擦れることなく十分ついてきてくれるのでとても書きやすいです。

■トメ、ハネ、払いがきれいに書ける
ペン先の形状は横に広く平らになっており、非常に弾力があります。
そのお陰で日本語のトメ、ハネ、払いがはっきりと表現できてとてもきれいな字を書くことが出来ます。やはりこの辺は日本語を書くことを目的とした日本独特のペン先だと思います。

余談ではありますが、硬さで言えばパイロットのカスタム74の方が同じ14金ですが柔らかく感じます。同じ14金でもペン先の形状やペン芯、製造方法によって感覚は変わるということがよくわかります。